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防災がつなぐ地域の居場所
御船町の避難所を中心としたコンペ案である。御船町等のの中山間地域では,若年層を中心とした人口流出により人口が減少し,少子高齢化が進行している.私たちは課題を解決するための一助
として,地域住民のうち特に若者の居場所となり,かつ防災をキーワードに人と人を結び付ける空間を提案した.箱モノを急いで建てるとは逆方向の、話し合いながら必要なものを立てる提案である.避難所としての機能については、私の博士論文を中心とした熊本地震の際の避難所に関する論文調査から,必要なものの選別と明確化が不可欠との立場からも対話によるデザインにこだわった.残念ながら入賞は果たせなかったが,日本における建築コンペでいかにアピールすべきか,まずは空間であること,建てない選択はないのかなど,得るものの大きなプロジェクトであった.
具体的な内容は以下の通りであった.そのためにフレキシブルな個別利用が可能な小さな空間の集まり,非常時に備え余白のある敷地利用の提案である.
■官民連携の要となる災害中間支援組織や災害支援に特化したNGOや地域に密着したNPO(災害NPO等)と地域住民との交流を促進し,事前復興の取組や地域住民と民間組織の平時からの防災活動の拠点となる空間を提案する.
■地域の担い手確保のため,地域住民のうち,特に若者が気軽に立ち寄れる居場所づくりを行う.いつも,誰でも,誰かがいる空間を目指す.
■避難施設という性格上その運用方法について地域住民と災害NPO等と御船町防災担当者との対話から意見収集し,施設設計に役立てる.
■災害時には,要配慮者などリスクの高い人々のための快適な宿泊空間を提案する.
| 設計 | 株式会社 SHA一級建築士事務所 |
|---|---|
| 用途地域 | 都市計画区域外 |
| 構造/規模 | 木造/2階建て |
| 法定建蔽率/ 法定容積率 |
ー |
| 敷地面積 | 約10,000㎡ |
| 延べ面積 | 436.4㎡ |
| 設計協力 | 構造設計:吉田一成構造設計室 吉田一成 パース:大連野澤建築設計有限公司 |
| 施工 | ー |
| 写真 | SHA |